腸内環境を整え健康に 森永乳業
食を通じて持続可能な開発目標(SDGs)を楽しく学んでもらおうと、森永乳業は昨年12月14日、「おいしい乳製品が届くまで」と題した出前授業を神戸市立布引中学校(同市中央区熊内町6)で開いた。1年生約50人が参加し、クイズに挑戦しながら環境に配慮した商品づくりや健康に暮らすための腸内環境の大切さについて考えた。
この日は関西支社の広井桃佳さんらが講師となり、まず乳製品ができるまでの工程を紹介した。原料となる生乳は牧場で搾られ、酪農家の日々の工夫によって乳牛が健康で快適に過ごせるよう大切に育てられる。生乳は栄養豊富な分、傷みやすい。そのため搾られると専用のタンクローリーで、低温で工場に運ばれ、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品に加工される。
商品の製造には燃料が必要だが、同社の基幹工場である神戸工場では「マウントレーニア」の製造工程で発生した「コーヒーかす」などをバイオマス燃料として有効に活用し、かすを廃棄するコストやCO2の排出量を減らしている。また同社のロングライフ製法で作られた常温保存が可能で賞味期限が1カ月以上の牛乳や7カ月以上の豆腐などを食生活に取り入れることで、家庭内の食品廃棄を減らせるほか、災害時の備蓄にもなることを紹介した。
最後におなかから健康になるための「腸活」について説明。腸内環境やビフィズス菌が全身の健康にとって重要なことを同社の「ビヒダスヨーグルト」を試食しながら楽しく学習した。参加した米谷佑亜さん(12)は「牛の健康からリサイクル、エネルギーなど環境のことまで考えてものづくりしているのがすごいと思った」と話した。
同社は2025年の大阪・関西万博では「腸からつくるウェルビーイング」をテーマに出展。「ワクワクする情報、体験を世界中にお届けすることで『ビフィズス菌と言えば、森永乳業』と言ってもらえることを目指す」としている。
出前授業の申し込みは同社関西支社TEL06・6345・3631(代表)